アスパラガスの始め方、畑を作る初期費用はこのぐらい。
これからアスパラガスを始める場合に、どのくらいの初期費用が必要かを説明していきます。
これは、私の地域(離島)での費用価格になるため、地域によって多少の差があると思います。
そのことはご承知おきください。
圃場の選び方
畑を作る土地を用意します、基準単位の10アールを借りることにします。
作土層(有効土層)が40~50cmある田んぼか畑を用意します。
作土層とは作物が根を張ることが出来る土の層です。
水か染み出していたり、石だらけだと根が張りにくいので、作土層は土か粘土層の場所を選びます。
水を汲める水路や水供給口がある田んぼか畑だと、夏場の水やりが楽になります。
私の地域で10アールの田んぼを借りると年間で地代1万5千円くらいです。
目安としまして、小型のビニールハウスを建てると、サイズが幅6.3m、奥行き52.2m、ドアは両側に2枚づつの合計4枚、上部開閉窓あり、サイド巻き上げありでだいたい170万円です。全面ビニールハウスにする場合は、3棟必要になります。3棟で510万円です。


アスパラガス苗の準備(種から育てる場合)
10アールの畑に植える株間を40㎝、うねを11本作るとする。
1本の畝に126苗を定植して、全体の定植本数1388本、予備を入れると1800本ぐらい。
プラグトレイに種を撒いてからの育成不良もあるので、定植する数より多めに種を撒きます。
2月に種まきをトレイにして、ビニールハウスに入れたり、育苗器をつかって発芽させて、苗を春まで育てます。
アスパラガスの種(品種:ウェルカム)20㎖で6,500円(農協価格)
プラグトレイ128穴で98円を14枚で、1,372円(ホームセンター価格)
種まき用培土を40ℓを1100円を2袋で、2,200円(以下ホームセンター価格)
合計 10,072円

定植準備
畑全体(植える範囲だけでも可)に肥料を撒いて耕します。そのあと苗を植える畝を作ります。
10アールの畑に牛糞完熟たい肥を20t以上入れます。農協や牧場で注文して、畑に運んでもらって下さい。
2tで12,000円くらいです。10倍で12万円です。
牛糞たい肥を畝の上にも被せたい場合には、追加注文してください。
その他の使用するといい肥料は、苦土石灰、BMようりん、高度化成有機入り、硫安などがあります。
今回は下記の肥料を畝と畝間に使うとします。
苦土石灰(粒状)を20㎏で570円を5袋、2,850円
野菜専用高度化成403(N14:P10:K13) 20㎏で2300円を5袋、11,500円
合計 134,350円
定植

マルチを畝に被せてから、育った苗を5月ごろに植えます。一度は見たことがあると思いますが、マルチとは黒い薄いビニールです。
黒マルチ 幅150cm 長さ200m 5,000円を3本で、1万5千円
育ったアスアラガスの転倒を防ぐ支柱(長さ5.4m 太さ19mmのパイプ)800円を200本で、16万円
2m感覚で畝の両端に刺します。支柱は1本のパイプを3等分にして使う。支柱1本の長さは180cmとしました。
育ったアスアラガスの転倒を防ぐアスパラネット 100mで1,200円を11本で、13,200円
アスパラネットは2段で張ることにします。そのため1畝で100m使います。
潅水設備は、ピンからキリまであります。一例として安い物は専門業者さんが資材代込みで10万円で設置してくれます。
合計 288,200円

生育期間
夏頃に畑の肥料が減って来るので追肥します。
燐硝安加里(NKが多めのもの)20kg 3,000円を4袋で、1,2000円
秋に追肥。
畝の上に牛糞たい肥か、高度化成などを撒く。同じくだいたい、1,2000円
合計 2,4000円
アスパラガスの始め方、畑を作る初期費用はこのぐらい。:まとめ
以上の金額をまとめると、露地栽培で47万1,622円
ビニールハウスを建てる場合だと、1棟で217万1,622円 3棟で557万1,622円
地域によって、畑の作り方や使用する資材の価格も変動しますので、最低価格だとこのぐらいになるとお考え下さい。
この他に畝を作るトラクターの利用料や、生育管理するうえで必要になる農薬や水路使用代など、若干の別途費用が必要になります。
地域によっては、中古のビニールハウスがもらえたりすることもあります。
ページの最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。ご参考になれば幸いです。


コメント