平核無 ~ひらたねなし~ とは?
平核無柿(ひらたねなしがき)は原産が新潟県の柿で、もともと種が出来ない変わった品種の渋柿です。
新潟県産原産の平核無柿の別称が「おけさ柿」と「八珍柿」になります。
その中で、「まるはのおけさ柿」は佐渡南部産のブランド名。
「おけさ柿」は佐渡北部や新潟本土のブランド名になります。
「おけさ」という言葉は、「佐渡おけさ」と呼ばれる民謡から由来しています。
八珍柿~はっちんがき~ とは?
商標登録されたブランド名を使用していない 平核無柿が「八珍柿(はっちんがき)」となります。
八珍柿の由来は越後七不思議に次ぐ八番目の不思議として、「種が無い珍しい柿」として『八珍柿』と呼ばれています。
平核無は、カリっとした食感の柿とは違い、口あたりなめらかで柔らかい食感です。
果肉には栄養たっぷりの水分を含みますので、1口で豊かな甘さを堪能できます。
柿の栄養と効果について
◎カリウムは、ナトリウム(塩分)を排泄する役割があり、高血圧の予防効果が期待できます。
また、長時間の運動による筋肉の痙攣などを防ぐ働きも期待できます。
逆に不足すると筋肉が弱り、障害を起こすそうです。
◎柿はペクチン、βカロテンをはじめβ-クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、リコピンなどのカロテノイド、ビタミンCを多く含みます。
これらの成分は疲労回復、かぜの予防、老化防止に効果が期待できます。
◎柿は二日酔いに効果があると言われています。
ビタミンCとタンニンには血液中のアルコール分を外へ排出する働き、また、副腎機能低下を防止する働きがあると言われています。
◇渋柿100g当たりの成分◇
カリウム:200mg
ビタミンC:55mg
カロリー:59kcal
ベータカロテン当量:300㎎
食物繊維:2.8g
水分:82.2g
ナイアシン:0.3mg
葉酸:20μg
パントテン酸:0.27mg
出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂)
柿農家が教える渋柿の渋の抜き方
・渋柿(硬いもの)
・お酒(アルコール度数の35度以上推奨、または渋抜き用アルコールかホワイトリカー)
・スプレーボトル
・新聞紙
・タッパー容器
・プラスチックコンテナ
・大き目のビニール袋(または柿渋抜き用ビニール袋)
・袋の口を閉じる用のヒモ

柿農家が教える渋柿の渋の抜き方:手順
1.大き目のビニール袋にプラスチックコンテナを入れる。
2.コンテナの中に新聞紙を3枚をひく(底と左右に新聞を1枚づつ)。
3.スプレーボトルにアルコールを入れる。

4.柿をヘタを上にして並べる。
5.柿のヘタにアルコールを塗布する、柿1個につき1、2回スプレーをシュッとする。
6.ヘタを下側にして、優しくコンテナにつめる。柿を積み重ね3だんぐらいに詰めます。
※雑に手荒く詰めると打ち身になり、傷み安くなるので丁寧にそっと詰めてください。



7.詰め終わったら新聞紙を柿の上にしく。
8.タッパー容器にアルコールを深さ5mmぐらい注ぎぐ。
9.新聞紙の上にタッパーを乗せて、ビニール袋の口を紐で結ぶ。完成です。

11月のガレージなど寒いところに置いている場合ですと2週間ぐらいで渋が抜けます。
室内の窓際で日光が当たる場所に置いている場合は渋抜けが早くなります。
渋抜きを開始してから、1週間後に味を確認してみてください。
渋が残っている場合はまた密封してください。またはアルコールが余っている場合、再度アルコールをヘタに塗って詰めなおしてもいいです。
※渋柿が少量の場合はヘタにアルコールを塗って、適当なビニール袋に入れて密封することで渋を抜くことができます。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。ご参考になれば幸いです。
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