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洋ナシ(ル・レクチェ)の生理障害ブラックエンド、石ナシについてまとめ。
ル・レクチェとは
フランスのオルレアンの園芸家ルシュエールが「バートレット」と「フォーチュニー」との交雑によって 1882 年頃に育成した品種。17 世紀のフランスの偉大な果樹研究者ル・レクチェより命名された。日本には明治 36~41 年の間に新潟県の小池左右吉によって導入された。果実の可食適期は12~1月である(晩成型)。形は長倒卵形で、しばしば果頂部が細くなる。果実の外観は果点が目立たないため綺麗である。果肉の色は白できめが細かく果汁多く甘味も強い。欠点としては生理障害や病気になりやすく、極端な不作になる場合がある(2025年など)。
ブラックエンド、ハードエンド、ゆず肌とは
生理障害の呼び方も産地によってバラバラで統一されていない。果頂部に黒い2㎜程の点が複数発生して、皮をむくと可食部がそこだけ硬くなっている症状。それに加え果頂部がデコボコしているとゆず肌と呼ぶこともある。また輪紋病に感染していると追熟中に尻腐れになる場合もある。
ブラックエンド、ハードエンド、ゆず肌の原因
はっきりとした原因は分かっていないらしい。調べたとこころ、主に下の条件の場合に発生しやすいことが分かっている。
- ブラックエンドとハードエンドは同じ生理障害と考えられ、発生原因も同じである。
- 硬い土や粘土質の土で孔隙量(こうげきりょう)が少ないため、根が弱って症状が多発する。
- 水のあげ過ぎ、排水不良で地中の水位が高い。
- 果実肥大期の乾燥
- 土壌の酸性化、石灰不足。
- 肥料のやりすぎ、特にカリの過剰飽和で助長される。
- ニホンヤマナシを台木にしていると発生しやすい。
- 強剪定、徒長枝の多発、過繁茂(かはんも)により助長される。
孔隙量:孔げき量は土壌中の隙間の総量であり、これらの隙間を通して空気や水が移動します。土壌の孔げき量が適切であると、作物の根が酸素を十分に吸収し、水分や栄養素を効率よく取り入れることができます。
過繁茂: 望ましい生育量を超えて過剰に作物が生育した状態。生育前半の高温,多肥,密植などの環境・栽培条件は過繁茂を招きやすい。特に作物の収穫対象が植物体全体ではなく、子実など植物体の一部である場合に問題とされる。
ブラックエンドの対策
- 土壌改良、排水・施肥量・剪定の改善。
- マメナシ台木苗に改植、または寄せ継ぎ。
◎土壌改良のための有機質資材の投入について
- 牛糞堆肥(カリが過剰になる)、豚糞堆肥(リン酸が過剰になる)、鶏糞堆肥(リン酸、石灰分が過剰になる)、米ぬか(リン酸が過剰になる)
- 土壌改良に有機肥料を大量に入れると、何かの成分が過剰になりやすいので、バーク堆肥や稲わら堆肥など肥料分の少ない資材が適している。
参考サイト
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