農業未経験者が30代で個人事業主として就農してみました。

農業未経験の30代で実際に就農した私の体験談を交えた解説になります。

今後の新規就農に興味を持っている方の参考になれば幸いです。

目次

農業未経験者が30代で個人事業主として就農してみました:メリット

初期投資不足の場合に「青年等就農計画制度」を利用することができる。

◆様々な職業の知識が個人事業主には宝になる。

◆果樹など長期育成期間が必要な作物も農業計画として検討できる。

農作業に対して体の適応が早い、ケガしにくい。

以上のことが考えられます。それでは、ひとつひとつ説明していきます。

初期投資不足の場合に 「青年等就農計画制度」を利用することができる。

青年等就農計画制度とは農林省が認定している制度で、農業計画を提出しそれに見合った資金補助をしてくれる制度です。

これには年齢制限がありまして、農業未経験の場合は原則18歳以上45歳未満までの方を対象としています。

または特定の作物の知識・技能を有する中高年の方ですと65歳未満までが制度の対象になります。

参考サイト:農林省のページ「青年等就農計画制度について:農林水産省 (maff.go.jp)

様々な職業の知識が個人事業主には宝になる。

農業を始める際、農業法人なのどに就職しない場合は、みんな個人事業主で社長です。

社長ですから、なんでもできます、計画も自由にできます。

よって畑を耕す以外の仕事もあります。作物の売り先への営業・たねや肥料の発注・畑の品質管理・会計業務(複式簿記)など。

1人の場合は、オールマイティにこなせることが理想です。

難しい場合は雇用や委託も検討してください。

最初は1年間のスケジュールをギチギチに組まない限りは、ゆとりはあるので、少しずつ出来ることを増やすことが大切です。

そのため、今までの農業を始める前に経験したことが重要になってきます。

今の時代は農家でもエクセル・ワードを使いますし、畑ではスマホで雨雲レーダーを見ます。

市場を通さずにインターネットを利用した直売も人気です。

地元の農家さんや農協さん、市場さんとのやり取りもあるのでコミュニケーション能力もあると便利です。

果樹など長期育成期間が必要な作物も農業計画として検討できる。

例えば果樹で、高級フルーツのルレクチェという西洋梨があります。これは苗木を植えてから、5年後に果実が収穫が出来るようになり、樹園地が成園化(収穫量が最大になる)まで10年以上かかります。

このような長期育成期間の作物を作る場合にスタートの年齢が定年後の60歳以上では、せっかく成園になるころには、70歳を超えています。

それでは効率がいいとは言えません。30歳で園地を作ったとすれば、40歳を過ぎたころに成園になるので、まだまだ元気に働けると思います。

もちろん、園地の管理と並行して、収入を得るために別の作物を育てたり、アルバイトなどで生活費を稼ぐようにします。30代は十分に柔軟な対応ができる年齢だと考えます。

農作業に対して体の適応が早い、ケガしにくい。

私はデスクワークから農業に転職しました。

最初のころは筋肉痛になっていましたが、農作業を続けているうちに筋肉が付き、持久力が向上し元気になりました。

これも若さあってのことだと思います。

また農業では機械作業や足場の悪い場所での作業などで、思わぬケガをすることもあります。

十分注意してても、1年間のうちには何らかのミス(ヒヤリハット)はあります。

そのなかで中高年の方と比較すると30代の方がケガの割合は低いです。

このように農業には身体的なメリットも十分にあります。

農業未経験者が30代で個人事業主として就農してみました。:まとめ

以上のメリットをふまえて、改めて就農に関して考えていただけると幸いです。

もちろん私個人の性格や地域の雰囲気などもありますが、私は元気に1人で佐渡島でやっております。

1人と言っても地域の農家さんに手伝ってもらうこともあります。逆に手伝いに行くこともあります。

私はそういう農業もありだと思っています。

つたない文章ですが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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