佐渡島にブランド野菜?作物のブランドって何?

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佐渡島にブランド野菜?作物のブランドって何?

ブランドとは?

ブランドは、その品物をイメージできるかです。

例えば「京野菜」というブランドは京都で作られた野菜です。

京都のイメージは「古都」「伝統」「神社・仏閣」などがあると思います。

このキーワードを使って「京都伝統の野菜」と言っても違和感はありません。

対比として、「千葉伝統の野菜」と言われるとはっきりとしたイメージが思いつきません。

このようにイメージできることがブランドです。

佐渡島のイメージは「金山」「トキ」「自然」「離島」「ダイビング」などがあります。

成功するブランドと品質の関係性

基本的に大手とは戦わない方がいいです。出荷量や価格の引き下げで相手をしても歯が立ちません。

個人農家の作物の品質は良いもがいいですが、品質にこだわっても差別化が難しいです。

もちろん品質は良いほうがいいので、可能な範囲で品質を維持してください。

精密機器などではなく、一般的に消費されている商品の少々の差は正直プロでないと分かりにくいです。

そこで、よく言われているのがストーリー性です。消費者の感情性にアピールすることが大切です。

ストーリー性の強みは、消費者が口コミ情報やSNSなどで商品の情報を発信してくれるので販売拡大につながります。

基本的に大手とは戦わない
一般的な商品と違いストーリー性がある
口コミ情報などの情報の発生力がある

生産地、流通経路、生育過程の工夫でブランド化

北海道夕張市夕張メロンは夕張市のJAがブランド・マーケティングで成功した有名な例です。北海道産のメロンよりも高い価格を夕張メロンは維持しています。生産地の名前が付いたブランドです。

長崎県のとても太いアスパラガスがテレビに紹介されて有名になりました。インターネットで直売をしており全国どこからでも購入することができます。名称「極太アスパラガス」として直売することでブランド化しています。一般の市場に卸すと長崎県産アスパラガスという名称になってしまいます。

日本で200以上あるブランドトマトは、最低限の水を与えて管理することでトマトの糖度を高めたり、減農薬、有機肥料だけ使用などの工夫をすることで、一般的なトマトと差別化をしています。

新潟県ですと「魚沼産コシヒカリ」が有名です。佐渡でもコシヒカリを作っていますが魚沼産コシヒカリより佐渡産は価格が安いです。

佐渡島ブランドの「おけさ柿」も、関東では新潟県産渋柿という名前になって売っていることがあります。

参考文献:『あなたの「弱み」を売りなさい。戦わずに売る新しいブランド戦略』、川上徹也、発行:ディスカヴァー・トゥエンティワン、2015年11月19日

参考文献:『農業のマーケティング教科書』、岩崎邦彦、発行:日本経済新聞出版社、2018年11月15日

参考文献:『絶対にギブアップしたくない人のための成功する農業』、岩佐大輝、発行:朝日新聞出版、2019年9月30日

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