家の庭の雑草対策で除草剤を使うときに注意しておくこと
家の庭(非農耕地)に使ってもいい除草剤を選ぶ
農家が畑などに使う農耕地用の除草剤と家の庭、駐車場、公園、道路などの非農耕地用の除草剤があります。農耕地用を家の庭に撒いてもいいですが、逆に非農耕地用を畑に撒くことはできません。除草剤のラベルをよく読んで、確認してください。
ペットを飼っているご家庭の場合には、安全性の高いお酢を主成分とする除草剤もあります。
例えば竹やぶ(非農耕地)に除草剤を撒いて竹をやっつけた場合。除草剤散布後ですと竹が除草剤の成分を吸収しているため、生えてくるタケノコ(農産物)を食べることはできません。ラウンドアップという除草剤の説明には、散布後の竹から15m以内に生えたタケノコは今後2年間食用にしないでくださいと注意書きがあります。
畑も同じで、その畑で作られている野菜ごとに登録されている除草剤以外を散布した場合、安全性の面で作物は販売できなくなります。家庭で野菜を育ててる場合は、除草剤のラベルにその野菜が登録されてるか確認してください。
除草剤には、農耕地用、非農耕地用、登録外除草剤の3種類がある。登録外除草剤は農水省の登録が無く、農耕地、管理された樹木などに使用できず、農薬として使用できないもの。100均ストアなどにおいてる場合がある。
除草剤は雑草の状態で変わります。雑草が生えてくる前か、雑草伸び放題か。
雑草が生える前には、土壌処理剤タイプの除草剤
散布すると土の表面から1cmほどに成分が浸透した処理層が作られる。この処理層を発芽した芽が通過しようとしたり、根が水分を吸収しようとすると除草剤の成分により枯れる仕組みです。だいたいの草は地表の表面で発芽するため一定の効果が期待できます。効果が30日くらい持続します。
草が生えてきたら、葉や茎にかける茎葉処理剤タイプの除草剤
生えた雑草に直接かけるタイプの除草剤で、葉や茎、根から薬の成分を吸収することで枯れます。使用する除草剤によって、草丈(草の高さ)が何センチのときに散布するように詳しい使用法がラベルに書いてあります。見えてる草だけを枯らすので、土中にある次の種から生えてくる草には効果は期待できません。
除草剤を使用する場合は、面積に対して散布量と濃度(希釈倍率)が決まっています。使用する場合はラベルの使用方法を必ず読んでから、正しい使用方法を守って使用してください。
除草剤を撒くタイミングと展着剤について。
土壌処理剤タイプの場合は、土に湿り気があった方が良いので、土を触ってみて湿ってるなとわかるぐらいの時がいいです。雨でドロドロの土の時は、成分が流れるので効果が落ちます。逆にカラカラの乾燥だと成分が広がりません。
茎葉処理剤タイプの場合は、散布するタイミングから、12~24時間は雨が降らない日が良いです。散布後に雨ですと、雨で成分が流される可能性があります。もちろん草の葉が乾いてるときに散布してください。朝露などで湿っている場合には効果が落ちます。
どちらも除草剤専用の展着剤混ぜてを使うことで効果は上がります。主に対雨性と即効性が強くなります。ただし、展着剤を使用する際は展着剤が陰イオン性と陽イオン性と非イオン性など複数の種類があるので、効果が落ちる組み合わせもあります。購入する際は店員さんなどに組み合わせを確認してください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。ご参考になれば幸いです。
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