柿の品種について「あなたの地域の柿は知っていますか?」
柿は日本だけでも約1000種があります。甘柿の「富有」「次郎」などが名前が知られていると思います。
柿の中でも「甘柿」「渋柿」「干し柿専用」などの分かることができます。
新潟で有名な「平核無」(ひらたねなし)は不完全渋柿に分類されます。
種が入っていて渋いままのものを完全渋柿といいます。渋 抜きすると程よい甘みになります。
種が入ると種の周辺だけ渋みが抜ける渋柿を不完全渋柿といいます。 渋抜きをすれば甘くなります。
甘柿の品種
富有(ふゆう)
岐阜県瑞穂市で発見された晩成品種。11月中旬から下旬に収穫される。
果汁が多く、果肉が硬く甘みがある。糖度は15%ぐらい、丸に近い四角形の形をしている。
日持ちは長いが、へたすき性がある。
※へたすき:へたと果実の接点に空間ができる症状。自然に発生する生理障害。
次郎(じろう)
静岡県周智郡森町に原木がある晩成品種。11月中旬から下旬に収穫される。
果汁が少なく、やや硬めの果実。糖度は16%ぐらい。種が作られると果頂裂果しやすくなる性質がある。
※果頂裂果:へたの反対がわの果実の頭頂部が裂ける生理障害。トマトが水の取り過ぎで割れるのと原理は同じ。
輝太郎(きたろう)
早田早生(そうだわせ)に甘秋を交雑して育成した鳥取県で作られた。
9月下旬から10月中旬に収穫される極早生品種。
1玉300gぐらいの大きな実が特徴。糖度は17%ぐらい、丸に近い四角形の形をしている。
果実の中に空洞ができやすい性質がある。
太秋(たいしゅう)
富有と興津15号実生を交雑して育成した中生品種。10月下旬から11月上旬に収穫される。
サクサクとした食感で、1玉400gと非常に大きい。
糖度は16%ぐらいだが、表面にスジが入っているとその部分の糖度が増す。
熊本県、福岡県が主な産地。
渋柿の品種
平核無(ひらたねなし)
新潟県新潟市に原木がある品種。10月中旬から11月中旬に収穫される。
国内の品種別栽培面積は2位と広範囲で栽培されている。種無し柿で脱渋後の糖度は15%ぐらい。
形は平たい四角形をしている。果肉が緻密で柔らかく果汁が多い。脱渋後の日持ちは12日ぐらい。
刀根早生(とねわせ)
奈良県で発見された平核無が枝変わりした品種。
収穫時期がやや平核無より早い、9月下旬から10月上旬に収穫できる。早生品種。
種無し柿で脱渋後の糖度は15%ぐらい。形は平たい四角形をしている。
主な産地は和歌山県でハウス栽培されているものは、7月上旬から出荷される。
西条(さいじょう)
広島県原産の800年前から栽培されている古い品種。10月上旬から11月中旬まで、長期間の収穫が出来る。
形は縦長でパプリカみたいな形をしている。脱渋後の糖度は18%ぐらい。脱渋後の日持ちは4日ぐらいと短い。
突核無(とつたねなし)
新潟県佐渡市で発見された平核無が枝変わりした品種。9月下旬から収穫できる極早生の品種。
重さが30g程度と小さく、脱渋後の糖度は17%ぐらい。小さいため脱渋作業が短くすむ。
パックに詰められ、皮ごと丸かじりできると触れ込みで、新潟県で流通している。
干し柿専用の品種
市田柿(いちだかき)
長野県飯田市で栽培される干し柿専用の品種。10月下旬から11月上旬に収穫される。
果実は100gと小さめで、干し柿の出荷量は日本一です。
甲州百目(こうしゅうひゃくめ)
古い品種で、起源が不明の干し柿専用の品種です。11月上旬から収穫される。
全国各地で栽培されている、別名「蜂屋」「富士」「赤日本」などと呼ばれている。
脱渋後の糖度は18%と高く、甘味が強い。
柿の品種について「あなたの地域の柿は?知っていますか?」:まとめ
日本各地で柿は栽培されています。上記以外の柿も流通しています。しかし、露地栽培の柿は基本的に収穫時期は10月~11月です。
この時期に収穫された柿が秋には各地のスーパーの棚に並んでいると思います。干し柿やあんぽ柿は長持ちするので、翌年の1月ぐらいまで並んでると思います。
秋に柿が並んでいるのを見かけたら、品種を見てみてください。味や食感は品種によって様々ですので、新たに好きな柿を探すのも面白いと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。ご参考になれば幸いです。
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