柿生産地の農業体験について(場所:新潟県佐渡島)

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柿生産地の農業体験について(場所:新潟県佐渡島)

農業の経験がなくて、農業に興味がある方に向けて書いていきます。

私は過去に農業体験に参加したことも、先輩農家として現地説明もやった経験があります。

今年(2021年)の夏秋に佐渡に体験に来た若者とも話をしました。

農業体験は各地の市町村が募集していたり、農業学校や農業法人が募集していたりいろいろあります。

興味のある地域や作物の産地で、体験がありましたらとりあえず参加してみることをお勧めいたします。

年1回の収穫という作物の場合は、年に1回しか体験できないこともあります。

それでは八珍柿の農業体験をもとにできる限り詳しくご説明します。

持ち物

参加する方が持参するものリスト

◆帽子、長袖長ズボン:毛虫や蚊などの対策として使用したほうがいいです。 

◆長靴、運動靴など:脚立の昇り降り、雨だとはドロドロの足元のため。

◆雨合羽(レインコート):雨の場合でも作業を実施する場合があります。

◆水分補給のための飲み物:体力仕事のため、水分補給が大切です。

◆虫よけスプレー、蚊取り線香など:秋でも山の中の園地はやぶ蚊が多いです。

農業体験受け入れ側が用意してくれるものリスト

◆収穫用ハサミ:果実収穫用の刃先が曲がっているハサミです。

◆収穫用手袋:果実を傷つけないように使用する手袋です。

◆収穫用のカゴ:果樹からもぎ取った果実を入れる、農家選別(1次選別)する場所に運びます。

◆出荷用コンテナ:専用のプラスチックコンテナを使用します。

体験先により詳細は異なりますので、参加前に詳しくは体験先に直接お問い合わせください。

農業体験の宿泊先

◆体験先の団体が所有しているアパートを利用できます。

◆佐渡市が管理している体験専用宿泊施設を利用できます。

※農家に宿泊することは、コロナのため現状無いと思います。なお宿泊利用料があるていどかかります。

体験先により詳細は異なりますので、詳しくは体験先に直接お問い合わせください。

柿産地の農業体験の座学

柿産地の歴史 

佐渡の羽茂で生産している「八珍柿」は新潟市秋葉区(旧新津市)に原木がある『平核無(ひらたねなし)』という品種の渋柿です。


これが明治時代に山形県に渡り「庄内柿」として栽培されるようになりました。


昭和初期に羽茂に伝わり、品種改良され「おけさ柿」ブランドとして生産されるようになりました。

柿の年間栽培スケジュール

12月~4月・・・剪定作業、施肥作業

5月~9月・・・摘蕾(てきらい)・摘果(てきか)作業、施肥作業、防除作業

10月~11月・・・収穫作業

作業ごとの簡単な説明

剪定作業(せんてい)・・・柿の木の1年で伸びた枝を切り揃えます。切り落とした枝も処理します。

摘蕾作業(てきらい)・・・1本の成り枝に1つの蕾を残す作業。手でむしり取ったり、ハサミで取ったりします。

摘果作業(てきか)・・・1本の成り枝に1つの果実を残す作業。生育中にキズなどの外傷がひどい実を取り除く作業。

施肥作業(せひ)・・・柿園地に肥料を散布する作業。肥料桶や散布機械などを使用します。

防除作業(ぼうじょ)・・・柿園地に農薬を散布する作業。農作散布機を使用します。

収穫作業・・・柿園地の柿を収穫し、選別し出荷する作業。

柿産地の実地作業内容

夏の農業体験の場合は、柿の摘蕾、摘果作業を主に実施します。

秋の農業体験は柿の収穫作業と出荷作業を主に実施します。

◆参加者の希望があれば農業体験先以外の地元農家さんの話を聞いたり、農家さんの園地で農業体験をすることができます。

柿の園地で実際の作業を講師役の方と一緒にやってみて、どういうものか知ってもらいます。

法人団体が管理している園地ですので、やりやすいと思います。

その場で講師に分からないことを質問したり、アルバイトに来ている地元の農家さんとも話ができると思います。

農業体験の目的(体験先が考えていること)

◆未経験者に実際に作業をしてもらい、仕事として独立してやっていけるか大まかに判断をしてもらう。

◆地域環境を実際に見てもらい、移り住むこと検討してもらう。

◆就農したときのビジョンを具体的に想像できるように情報の提供を行う。

主に体験先は、このようなことを考えています。

就農して地域に溶け込み、その土地で農業を続けていって欲しいからです。

地域の特産品に対する栽培技術は地域ごとに確立していますので、作ってみたい生産物の産地の体験に参加することをお勧めします。

逆にその地域が好きになって就農し、生産物を後から決める新規就農者もいます。

佐渡市の農業体験先候補

◆佐渡市農業体験リンク:あつまれ~!佐渡島で農業体験してみませんか – 新潟県佐渡市公式ホームページ (city.sado.niigata.jp)

◆羽茂農業振興公社リンク:羽茂農業振興公社 – 羽茂農業振興公社 (hamochikousya.com)

柿生産地の農業体験について:まとめ

私が経験した佐渡での農業体験はこのようなものでした。

実際にやってみることで分かる事もあるので、新規就農を考えている方は、よろしければ農業体験に参加してみてください。

柿の場合は1年のサイクルですので、数週間で習得は絶対に無理です。それだけはご理解しておいてください。

新潟県佐渡島農家直営『さどうちもん公式サイト』 | おけさ柿で有名!佐渡島の八珍柿を直営価格でご提供 (sadouchimon.jp)

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。ご参考になれば幸いです。

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