4月の八珍柿とアスパラガスの様子と霜害について
今年もお花見シーズンが到来しました。昨年の今頃は夜間の低温で霜がおりまして、農作物に霜被害がありました。
これから順調に気温が上がって、天候不順が無い年を願っています。

霜害(そうがい)って何?
春に寒の戻りが発生して、夜間の気温が下がり作物に霜がおります。
春に芽が出てきたときに霜が降りるため、作物の成長を著しく阻害します。実がならなくなることもあります。
春の霜を遅霜(おそしも)、秋の霜を早霜(はやじも)といいます。最近は年間の気温の上下運動が激しい印象があります。
作物の葉・芽が凍結して枯れてしまったり、傷んでしまったりすることを霜害(そうがい)。
低温によって作物が凍る「凍害(とうがい)」とあわせて凍霜害(とうそうがい)ともいいます。
霜が降りやすい天候
低気圧が去った後に、高気圧に覆われた翌日が霜に注意です。
高気圧に覆われることで、日中は気温が上昇しますが、空は低気圧が雲を運んで行ったため、青空です。
日中に地温が上がり、夜間に地表付近の温かい空気が上昇します。
上空に雲がないためどんどん上空に温かい空気が移動します。
そのため地表の温度が急激に低下します。これがよく聞くことのある、放射冷却現象です。
雲がある場合は、地面からの熱(赤外線)をいったん雲が吸収し、その一部を再び地面に向かって放出します。
つまり地面から出ていくはずの熱を跳ね返す形になり、その結果、気温の低下が妨げられます。
そのほかに冷え込む条件は、「空気が乾いていること」、「風が弱いこと」などがあります。
空気中に水蒸気が多いと、水蒸気が雲と同じような役目となり、冷え込みを弱めます。
そして風が強いと、地面付近の冷えた空気が上にある暖かい空気と混ざり合うために気温の低下を妨げます。
柿と霜害

柿の新芽に霜が付くと細胞組織が凍結して破壊さるれます。
この芽が枯れることで、葉や枝が正常に成長できなくなります。
枯れた芽の他に遅れて新しい芽が出来て、新枝が伸びますが、その枝には正常な柿の実は成りません。
そのため柿の園地が霜害によって、全く収穫できない年もあります。
画像のように新芽が緑色で膨らんでいる時期は新芽が柔らかく霜にとても弱い状態です。
この時期に、0℃以下の状態に30分以上さらされた場合は霜害が発生します。
柿の霜害対策
霜害対策としては燃焼方式、送風方式、散水氷結法などがあります。
燃焼方式
燃焼方式はペール缶(5リットル)に灯油を注ぎ、心材にペーパータオルやロックウールを使って燃焼させる方法です。
10アールあたりに20缶程設置する、この方法で3時間ほど燃焼することで、気温の低下を防ぎます。
園内の影になっている温度が一番低い場所に温度計を設置しておき、その温度が0℃になる前から点火しておく。
もっとも気温が下がる深夜3時から6時ぐらいに園地全体の缶が燃えるようにする。
日出後も気温が0℃を超えるまで、燃やしておく。
地域によっては消防署に着火する事前に連絡する必要があります。確実に消化するためにバケツに水を入れて用意し、消化後に再度、消防署に無事終了したことを連絡してください。
送風方式
防霜ファンを使用する方法です。高さ9mぐらいの大型ファンを使って上空の暖かい空気を地面に向けて風を送って霜の被害を防ぐ方法です。
10アールあたりの設置数は、直径70cmのファンで2台、直径90cmのファンで1台です。
気温が2℃以下になるとセンサーで自動的に送風することができます。
散水氷結法
散水氷結法は樹木に常時水をかけて0℃以下にしない方法です。
この方法は大量に水が必要になるので、水の確保と水の排水に問題がない園地でしかできません。
防霜専用のノズルを使ったスプリンクラーなどを使って散水します。10アールあたりにスプリンクラーを20カ所設置します。
途中で水が無くなって、かからなくなると氷結して凍霜害がひどくなるので、水を絶やさないことが重要です。

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アスパラガスと霜害
畑の野菜の場合、霜害によって収穫できないと、種から育て直さないとだめな場合もあります。
アスパラガスは地中から順次伸びてくるので、春の収穫量が若干減る程度の霜害です。
霜害になったアスパラガスは細胞が凍結することで先端が変色し、しばらくすると腐敗し始めます。
霜害になったアスパラガスはハサミで根元から切って、畑の外に廃棄します。
アスパラガスの霜対策
大型のビニールハウスの場合は中に2重にビニールを張ることで、外気温より5℃以上高くなります。
また灯油ヒーターなどをハウス内に設置して、対策することもできます。
露地にトンネル状にビニールをかけたものは、空間の小さいために霜害には弱い。
ビニールを二重にしたり不織布をかけた場合でもマイナス3℃くらいまで冷え込むと霜害になる。

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