佐渡に住んでても知らない「佐渡おけさ」って何?

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佐渡に住んでても知らない「佐渡おけさ」って何?

佐渡おけさとは、新潟県佐渡市に伝わる「おけさ節」の1つ、現在は佐渡を代表する民謡として全国に知られている。

タライ舟で有名な佐渡市小木町の伝説では、佐渡で金銀の交易が盛んだった江戸時代に、小木町の「おけい」が歌っていたので、最初は「おけい節」だった。それが訛って「おけさ節」になったと言われている。

なお、おけさ節の由来については複数の伝承があるので、発祥は明確になっていない。

数十年後の大正10年に「第二回全国民謡大会」において初めて「佐渡おけさ」として発表された。

熊本県天草市の牛深港に伝わる酒席の騒ぎ唄である牛深ハイヤ節が、江戸時代に佐渡に伝わったことで、小木の「小木おけさ」、相川の「相川おけさ」、「金堀節」、赤泊の「佐渡ハンヤ節」など各地で独自のおけさ節が作られている。

佐渡おけさ節 発祥の地(20230129大雪の日 撮影)

佐渡市小木港のたらい舟乗り場の向かいの公園に佐渡おけさの石碑があります。


佐渡おけさ(代表的な歌詞)

ハアー 佐渡へ(アリャサ) 佐渡へと草木もなびくヨ(ハ アリャアリャアリャサ) 佐渡は居よいか 住みよいか(ハ アリャサ サッサ)

ハアー 佐渡へ(※1) 八里のさざ波こえてヨ(※2) 鐘さ聞こえる 寺泊(※3)

ハアー 島の 乙女の黒髪恋しヨ またも行きたや 花の佐渡

ハアー 花に 誘われ雲雀にゃ呼ばれヨ 今日も出て行く 春の山

ハアー おけさ 踊りについうかうかとヨ 月も踊るよ 佐渡の夏

ハアー 佐渡の 金北山はお洒落な山だヨ いつも加茂湖で 水鏡

ハアー 雪の 新潟吹雪にくれてヨ 佐渡は寢たかよ 灯が見えぬ

ハァー 来いと ゆたとて行かりょか佐渡へヨ 佐渡は四十九里 波の上

ハァー 佐渡と 柏崎や棹さしゃ届くヨ なぜに届かぬ わが想い

ハァー 沖の いさり火涼しくともるヨ 夢に見るよな 佐渡ヶ島

歌詞の囃子詞(はやしことば)は省略。歌うときに、歌詞のチョイスと順番は決まっていない、歌う人によって違う。

佐渡おけさは、羽茂高校郷土芸能部や各地の民謡保存会が、いまでもお祭りや行事にて演奏している。

ページの最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。ご参考になれば幸いです。

参考文献:日本の伝説 9佐渡の伝説 著:浜口一夫 吉沢和夫 発行:角川書店 1976年8月10日

参考文献:随筆・佐渡の百話 著:山本修之助 編:山本修巳 発行:佐渡郷土文化の会 2019年8月14日

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