フードバンクって、どういうものなの?支援をもらうには?
フードバンクの始まり
1967年のアメリカ、アリゾナ州にてジョン・ヴァンヘンゲルさんが始めた。最初はスーパーマーケットなど小売店から廃棄する食品をもらい受け、教会の倉庫を借りて食材を集めた。倉庫に食品を必要としている福祉団体の人が取りに来て、福祉団体から食品が必要な人に行き渡るシステムだった。
日本のフードバンクの歩み
最初は2002年に現在の「セカンドハーベスト・ジャパン」の元となった団体がフードバンクを始めている。最初は公園で炊き出しを行い食事を提供していた。その後、2008年のリーマンショック、2011年の東日本大震災などに関連して復興支援のためにフードバンクの数が増加した。
フードバンクの活動
食品関連企業他より寄贈された食品等(以下、寄贈食品)を集め、福祉施設や生活困窮者の支援団体等に配る活動です。寄贈食品を「集める」取り組みには、食品を取り扱う活動として、高い衛生管理と食品品質保障の意識が必要となります。また、転売や福祉目的以外での活用を防止するよう、食品のトレーサビリティをきちんと取れる事が不可欠です。
フードバンクに届く食べられる食品
- 販売が終了した食品(季節商品、人気が出なかった商品など)
- ラベルの印字が薄かった、外装が凹んだなどの外装の不具合がある商品
- 規格外の野菜や果物
- 家庭で消費しないギフト商品
日本で食べることに困ってる人は本当にいるの?
栄養失調、飢餓による可能性がある死因数
都道府県が出している死因数のなかで、「内分泌・栄養・代謝・免疫疾患のその他」の原因として栄養失調や飢餓が含まれています。各都道府県のホームページにて公開されている人口動態統計より抜粋。
都道府県 | 平成30年 | 令和2年 | 令和4年 |
東京都 | 176 | 183 | 202 |
新潟県 | 不明 | 不明 | 204 |
神奈川県 | 444 | 454 | 不明 |
大阪府 | 569 | 612 | 680(令和3年) |
生活苦による過去の事件と現状
- 2007年、北九州市の自宅で50代の男性が死亡、日記に「おにぎり食べたい」
- 2020年、大阪府高石市の自宅で高齢の女性が飢餓死、息子は衰弱状態で見つかる
日本全国では年間1万人が「内分泌・栄養・代謝・免疫疾患のその他」として死亡している。このうちの何割かが栄養失調や飢餓が原因となっている。明確に飢餓と診断される件数は年間100件ぐらいである。
他の国と比較して自殺者が多い日本では、国民気質で「自己責任」「自助努力」「主張・告発をしない」というものがある。困っている状態にもよるが、まったく解決できず健康を維持できないのであれば、フードバンクなどの支援を頼っていいと思う。
物価高騰の影響
物価高騰の影響でフードバンクへの企業からの寄付が減少、逆に支援を必要とする消費者が増加している。市場としては、物が売れない買ってもらえない傾向にあるため、企業はフードロスに重点を置いていままでの過剰な生産量を減らしている企業もある。
生活困窮者への食品支援について
対個人への直接的な食品寄付を行っていないフードバンクが多い。個人の場合は、お住まいの市役所の福祉課などを通して食品の支援を受けることができる。対象者、支援方法、支援機関などは自治体によってそれぞれ違うのでお住いの自治体(市町村役所)に確認してください。
・佐渡市福祉課 社会福祉課 – 新潟県佐渡市公式ホームページ (city.sado.niigata.jp)
・フードバンクさど フードバンクさど (foodbanksado.org)
・フードバンクにいがた HOME | foodbank-niigata
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