お米問題が不思議に思ったので、お米のことを考える。2杯目「お米の生産コスト」

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お米問題が不思議に思ったので、お米のことを考える。2杯目「お米の生産コスト」

10アール当たりのお米作りの経費

山形県の中山間地、3.3ヘクタールの農家さんの例(参考書籍より抜粋)

種籾(たねもみ)1688円
肥料1万8667円
粒粒剤2347円
除草剤6545円
ヘリ防除(ラジコンヘリ)5800円
播種培土(共同購入)1380円
温湯消毒(電気代)1000円
稲刈り1万8000円
乾燥調製2000円
玄米袋960円
米出荷運賃1360円
水利費(揚水ポンプ使用)4500円
光熱費(油代、電気代)4876円
機械代(修理費)1万5625円
畦畔草刈り(時給1050円)3150円
経費合計8万7878円

※草刈り以外の人件費、機械購入費は含めず。

※借地の場合は、小作料として8000円/10アールが必要となる。

10アールで8俵(60㎏の玄米が8個)収穫できたので、売り上げは次のようになる。

JA出荷の場合、2023年は1俵当たり、1万4000円x8俵で10アールでは約11万2000円。

価格高騰した2024年は、2万1500円x8俵で10アールでは約17万2千円。

単純に売り上げから経費を引いた利益は10アール当たりで、2023年は2万4122円、2024年は8万4122となる。この経費には人件費と機械の購入費を含んでいないので、実際の利益はさらに低くなる。

南佐渡の兼業農家の80アールのKさんの例

水利組合費、共済掛金9141円
肥料、農薬、床土など購入費1万6250円
農具資材代、機械修繕費(コンバイン、トラクター)1万8750円
ロータリー(植える前に田んぼを耕す回転刃)買い替え45万円
燃料費(軽油、ガソリン)1875円
アルバイトの人件費(時給1050円)5250円
経費合計50万1226円

※代々兼業農家なので、減価償却は終わっているため無い。

※10アールで8俵の収穫があるが、上の経費を見ると赤字である。

このように経費が膨れる場合があるので、農業を維持していく上では、お米は適切な価格を維持することが必要になる。

※農業機械が壊れた場合には、10万~50万円の修理費や買い替えが必要になるので、資金管理が必要になる。

お米の流通を考えると各段階で手数料が追加される。農家からのJA出荷手数料(買取価格の約13%)、米卸の手数料(約9%)、小売販売店の手数料(約14%)が追加されて、結果的に小売店のお米には35~50%くらいの手数料が加算される。供給過多なら35%、今回のように足不十分な状況では50%くらいになる。

参考文献:『今知りたいお米と農家の話』 著者:一般社団法人 農山魚村文化協会 発行:農山魚村文化協会 2026年2月20日 第二刷

ページの最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。ご参考になれば幸いです。


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