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【佐渡市南部】「過疎地域で農業の担い手になった若手の意見」
はじめに
新潟県佐渡市南部農業改良振興協会による、佐渡市南部の農業の担い手に対してアンケートがありました。アンケートの目的としては「次世代につなぐ魅力あるおけさ柿産地をめざして」ということです。おけさ柿産地として生産者の高齢化・栽培面積の縮小をくい止めるために、担い手の確保と育成が課題となっている現状です。
アンケートの結果まとめ
- 実施期間:令和5年7月
- アンケートの対象:各生産組合などの若手候補、佐渡南部地域の20~50代の柿栽培にかかわる人。約40名。
※以下、この吹き出しは私個人の感想です。
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1.農業を行うにあたっての課題はありますか?
- 儲からない
- 人手が足りない
- 栽培管理などで分からないことがある
・その他の回答
- 耕作放棄地の有効活用
- 時間単価が低い
- 時間が足りない
- 地域農業、田んぼへの貢献
- 将来的なことがわからない
- 産地内の経済的に自立している専業農家の少なさ
- 住居が無い(借家住まい)
- 担い手同士のつながり
柿は比較的単価が低い果物です。労力が集中する収穫の機械化は難しいので人手不足の解消と効率化は難しいです。
2.柿づくりで取り組みたいことはありますか?
- 現在の圃場を維持すること
- 効率化、園地の集約、悪条件の園地の廃園化、好条件の園地作り
- 儲かる仕組みづくり
- 新規就農者へのサポート
- 経費削減、担い手の雇用・育成
- 剪定技術の習得
- 脱渋方法
- 栽培地域での素早い情報の共有
経営や技術の改善はできると思うが、園地の集約化と維持の問題はすぐに解決できない大きな問題点です。
3.開催されるなら、どのような研修会がいいですか、要望はありますか?
- 収量の多い柿つくり
- ベテラン栽培者との交流会
- 先進地視察
- SNSでの情報発信技術
- 経営技術研修会
- 農機のメンテナンス
- 干し柿作り(規格外のあんぽ柿を利用する)
ベテラン栽培者との交流会は毎年やってるのですが、参加者は少ないですね。先進地の視察は、流行り病の問題で難しかったですね。
4.その他のご意見、ご要望があれば記入してください。
- 現在は(若くて)将来的なことをまだ決めらない。
- 紙ベースの廃止。
- アンケートの回答を公開してください。
高齢の生産者が大半なので、書類の電子化は難しいです。スマホ、メール、ラインができない人が多いのです。
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