【読書感想】落合博満 決断=実行

私がサラリーマンをやめて個人事業主になり、もう10年以上たちました。農家にはお客様と取引先はありますが、上司っていないので、組織で動く、組織的な考え方が自分の中でだいぶ風化していると最近思っていました。そこで考え方の幅を広めるために、落合博満著『決断=実行』を読んでみました。プロ野球選手って個人事業主で、コーチ・監督という上司もいますからね。
とくに野球が好きなわけでもなく、知らない分野を知ることに興味があるので、物は試しと手に取ってみました。読んでみると野球でもそうなんだ、サラリーマンと変わらないなという点や、技術の習得や勝つための考え方などはビジネス書や精神心理学の本に書いてあるようなことと同じだと感じました。
人がたくさんいるので、やっぱり派閥が出来る。
野球チームを監督、コーチ、選手という3段ピラミッド構造とします。監督は1人、コーチは、投手・捕手・打撃・守備コーチなどが10人、選手が50人。監督としては、コーチに対して序列は無いと思っています。しかしコーチの中では、勝手に序列が出来ていて、威張っているコーチAの言うことは守るが、若いコーチBには従わない選手がでるようになる。こうなるとチーム内で不和が生じるので、監督とコーチで話をして最終的には監督が決断して支持をだすそうです。選手するとコーチの意見を鵜呑みにするだけではなく、自分で考えたり、ほかのコーチの意見を聞くことも大切です。
みんなプロなので同じことをしていても勝てない。
例えばドラフト下位でプロに入団したピッチャーをスタメンのローテーションが空いた時に起用すると勝利投手になることがあるそうです。ストレートが140キロくらいで、コントロールが良くてチェンジアップが100キロと遅いのに勝てる。何で勝てるかというと、ほかのもっと速いボールを投げるピッチャーと違うから。例えば、コーチから変化球を増やそう、もっと速い球を投げれるようになろうと言われて、習得するとほかのピッチャーと違いが無くなるので勝てなくなる。
選手もチームも試行錯誤するしかない。
良い選手になるには、いろいろな練習方法を試したり、過去の選手のマネをしてみたり、野球の知識を増やして自分が成長できる方法を探すことが大切。チームとしては、守備側でピンチの時に無理をした結果、失点するのは一番ダメ。面倒でも失点をしないピンチの切り抜け方を用意しているほうがいい。
本文より抜粋『無死、一、二塁のケースで攻撃側(相手)がバントを選択する場合、(中略)守備側とすれば二塁走者を三塁で封殺し、1一死、一、二塁にできれば100点満点の守備、バント成功で一死、二、三塁にされれば0点ということになる。』
『だが、得点差などを考えれば、100点か0点というリスクを負うよりも、50点を取ることが出来る。それが二塁を封殺して、一死、一、三塁の形にすることだ。』
一塁のランナーは、二塁のランナーの走り出しに合わせて走るので、一塁のランナーを二塁でアウトにする方が現実的に楽だそうです。一死、一、三塁になったら、次のバッターの打球を内野で取れればダブルプレイにできるので、バッターにプレッシャーもかけられる。まったくそういう心理戦とか考えてなかったので、目からうろこでした。
練習と試合のユニフォームは同じ物がいい。
体を動かす仕事をしていると分かると思います。農業は私服で仕事してる人もいるので、例えばパーカー着てたら枝に引っ掛けたとか、短パンはいてたら転んで怪我したとかよくあります。野球でも、練習用のユニフォームと試合用のユニフォームで袖の長さが違うと送球の際に肘に袖がまとわりついて違和感があったり、Tシャツでノックの捕球練習してたら、肩や肘を痛める選手がいるそうです。これは、アマチュアの野球の話です。ケガ防止のために可能であれば、プロのように練習用と公式試合用のユニフォームは同じものがいいそうです。
おわりに
落合博満さんは、何冊も本を出しているのでまた他の本を読んでみたいと思いました。野球に興味のない私でも面白いと思えた本なので、とても読みやすいのは保証します。プロ野球選手になったら、そこで終わりではなくてプロとして日々努力されているのが、よくわかりました。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。ご参考になれば幸いです。



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