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【柿農家が教える柿の剪定】台風、大雪で柿の主枝が折れた時の対処方法
2022年12月、佐渡島はここ数年で最大の降雪量でした。1日で体感50cmくらい積もりました。
大雪のため道路わきの木や竹、電柱などが倒れていました。新潟県本土もいろいろな雪による被害がありました。
【柿の基本の剪定】折れた柿の木の対処方法
枝に沿って中心部が裂けている場合は、養水分の供給が遮断されていないので、枝の下に支柱を入れて、枝を上げてから裂けている箇所にビニールテープでぐるっと巻いて隙間無く固定すると回復します。カルス形成が出来たら、テープをはがしてください。
外樹皮だけでつながっている上の場合は、枝の8割以上が切断されているので、養水分の供給が遮断されています。そのため、折れた枝を持ち上げて固定しても回復しません。
1.折れた側枝を根元で切り落とす。
2.折れてむき出しになっている箇所にトップジンMペーストを塗る
傷の近くから生えている枝は可能であれば残します。そうすることで、傷周囲の養分の移動が活発になり、回復がはやくなる傾向があります。
ある程度の太さの枝が裂けて半分になり、心材がむき出しになっても先端まで枝が生きていることはあります。ただし来年の春にならないと対処の結果、どうなるかはわかりません。
3.樹木の内部の構造
◎外樹皮…一番外側の死んだ細胞の集まり。内側の組織を守るため硬い。
◎内樹皮…光合成で生成された養分を運ぶ部分。
◎形成層…茎や根が肥大し、成長のもととなる分裂組織で、新しい細胞をつくり出している部分。
◎辺材…外側の白い部分
◎心材…中心の赤い部分。水分が少なく腐りにくい。辺材より硬い。
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