アスパラガスの植え替え(欠株対策)について

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アスパラガスの植え替え(欠株対策)について

アスパラガスは毎年、種まきから始まる必要のない反面、株の維持と養成のバランスをとるのが難しい作物です。

アスパラガスの株は毎年成長していきます。基本的に株の面積が広いほど、1株の収穫量は増えます。

しかし、病害虫、栄養の過不、土壌成分の悪化などの要因で、株が成形(成体)になる前に枯れて欠株になることも多いです。

欠株になったときの植え替え方法について、今回はまとめます。

よく聞くアスパラガスの連作障害について

アスパラガスには自分で生成する成分にアレロパシー物質がある。この物質が連作障害を起こす原因だと言われています。

株の周りの土を入れ替えたり、活性炭などの吸着物質を土に混ぜることでアレロパシー物質の阻害をしたりすることで植え替えの失敗を防ぎます。

今回は畑1枚を全部改植するわけではないので、簡易的な植え替え方法をとります。

また確実に植え替えた株が、成形(成体)になることも保証できませんので、各自ご判断をお任せします。

アスパラガスの株の植え替え方法

用意するもの

・植え替えるためのアスパラガス苗(春に種から育てたもの)

・牛糞たい肥

・連作障害軽減剤(モルデン連作君など)

・万能鍬(まんのうくわ)、スコップ、ジョウロ、手袋などの道具

牛糞たい肥と連作障害軽減剤
モルデン連作君の裏側

アスパラガスの株の植え替え手順

畝の欠株になっている土壌の表面を掘ると、下図のような枯れた株が見えてきます。

アスパラガス株の上部の表面

さらに道具を使って掘ると、このようにアスパラガスの根が出てきます。

枯れている株は鍬を中心に入れるとグシャっとなり、鍬を引き起こすことで摘出できます。

株を中心に横幅80cmくらい掘りました。深さは20cmくらいです。

書籍だと深さ40cmは掘ると良いらしいですが、土が硬かったので断念しました。

穴の中の枯れた根(チューブ状)を可能な限り取り出してください。

ちなみに生きている苗は、根がガチガチなので、表面の土を退かせば一目でわかると思います。

株を掘り出したところ
植える場所に苗を置いて、左右の苗間の距離を確認

古い根を取り出したら、穴にモルデン連作君を手で3つかみ(苗2つに対して)入れます。

その上に牛糞たい肥を乗せて、土とモルデン連作君と牛糞たい肥を混ぜます。

植え替える苗を置いて掘り起こした土(古い根は取り除く)で埋めて上に、さらに牛糞たい肥を乗せます。

※ポットを付けたまま撮影していますが、植える際にはポットから出して植えています。

植え替えました。

最後にたっぷり水をかけてください。可能であれば、支柱を立て貧弱な苗が倒れないようにしてください。

これで、アスパラガスの植え替えは完了です。数か月後、または来春の状況で植え替えた苗の生育が悪い場合は生石灰や連作君を畝に撒くと根の生育が活発になります。

品種ごとのアレロパシーについて

アスパラガスの品種である、ガインリム、バックリム、Grande(スーパーウェルカム)はアレロパシーの活性が強いため、改植に適しています。

ウェルカム、メリーワシントンはアレロパシー活性が弱いため、改植にともなって生産性が低下します。

例として、ウェルカムを数回改植した畑にガインリム、Grandeを改植したところ、おう盛な生育を示した実験結果があります。

ウェルカムと比べて、ガインリム、バックリム、Grandeなどは連作障害が出にくいことになります。

参考文献:『アスパラガス大辞典』、農文協編、発行:農山漁村文化協会、2021年1月25日

ページを最後まで読んでいただき、ありがとうございます。ご参考になれば幸いです。

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